予防歯科|かわの歯科|JR茨木駅の歯医者

〒567-0888大阪府茨木市駅前3-2-2
072-648-7205
WEB予約 アクセス instagtamのアイコン
ヘッダー画像

予防歯科

予防歯科|かわの歯科|JR茨木駅の歯医者

予防歯科

予防歯科

近年、日本では、かつての治療中心の歯科治療から管理型の歯科治療へパラダイムシフトするように推奨されている状況です。そこで、予防歯科の重要性についてスポットを当てていきたいと思います。
まず、予防歯科は、マネジメントであるということです。患者さんと歯科医院がチーム一丸となって、患者さんの口腔内の健康管理を行うのです。
皆さんは学生の時、塾や学校に通って勉強しませんでしたか?フィットネスクラブに通うことで運動をしていませんか?自ら、そのような環境に身を置くことで、やりたいことを継続するようにしていませんか?(勉強はやりたいことではないかもしれませんが)
では、自らのお口の健康を維持するために歯科医院に通うという発想はどうでしょう?いいや、そんなこと考えたことがない。悪いところがないのになんで歯医者に行かないとダメなんだ?という人が多いのではないでしょうか。

ところで、歯が痛くなってから歯医者に行ったけど、歯を抜かないとダメと言われた。実際、このような方は多いと思います。未病という言葉があります。まだ病気ではないが、病気になりそうな予備軍のことです。リスクマネジメントでハインリッヒの法則という有名な法則があります。1つの取り返しのつかない重大な事故には300のヒヤリハットが隠れているというものです。同様に、歯を抜くという重大なインシデントには300とは言いませんが多くのヒヤリ、ハッとするような問題があるものです。そして、そのような問題は自分で気づくことが難しいのです。例えば、学校のテストが終わった後、友達と答え合わせして、自分の間違いに気づくことってありませんか?多くの場合、他の人に言われて自分の間違いに気づきます。ああ、そうなのか、と。同様のことが、ご自身のお口の健康に関しても起こっているのです。
皆さん、自動車は持っていますか?自動車の不具合があると危険なので、定期点検をお願いしますよね。クルマはモノなので同様に扱えませんが、健康も財産であると言えます。虫歯や歯周病などで、歯を失ったりすると生活の質が低下する上に、治療に時間と費用がかかります。予防歯科では、そのようなことを「予め防ぐ」ために定期健診を推奨しています。また、生涯にわたり自分の歯を20本(歯)キープすることは、食べ物を噛む役割だけではなく心身共に健康に過ごせるポイントになっていることがわかってきました。8020(ハチマル・ニイマル)運動を聞いたことはありませんか?80歳まで、20本(歯)を保とうという運動が推進されています。
お口の健康という財産をマネジメントするために、予防歯科に投資することは自らの健康寿命を延ばすことになると思いませんか?

先ほどの質問に戻りましょう。
自らのお口の健康を維持するために歯科医院に通うという発想はどうでしょう?
予防歯科は歯の病気に、まだなっていない人が対象となります。
意識を変えることが重要です。

予防歯科で行うこと

予防歯科の中心はセルフケアと定期健診です。
自宅でのセルフケアとしては、力を入れすぎて磨かないこと、すすぎの際にすすぎすぎてフッ素を落としてしまわないこと、歯茎や口に合った歯ブラシを選ぶとともにデンタルフロスを活用して歯垢をしっかり落とすこと、洗口液、デンタルリンスなどを使って虫歯や歯周病の原因となる細菌を増やさないことです。
定期健診では、フッ素塗布や口腔内診査、歯垢や歯石の除去(PMTC)、歯磨き指導などを行います。歯石は歯ブラシでは取れませんので、セルフケアだけでは、どうしても限界があります。また、ちゃんと磨いたつもりでも、思わぬ磨き残しがあるのです。そのため、正しいセルフケアを学びながら、実践する。アクティブラーニング形式がセルフケア上達に良いと考えています。

5475 vs 240
この数字は何だと思いますか?
セルフケア:1日3回、1回5分、365日行うとした場合、1年で5475分費やしています。
歯科医院の定期健診:1回60分、3ヶ月ごと年4回とした場合、1年で240分費やしています。
これは、いかにセルフケアが重要なのかを分かりやすく示していると言えます。

小児の予防歯科

日頃の歯ブラシ習慣も大切になってきます。小さい時は一緒に歯磨きを行うとともに、ちゃんと磨けているか確認と仕上げを、ご両親でしてあげましょう。また、小児歯科で定期検診やブラッシング指導を受けるのもオススメです。子どものうちから歯磨きの習慣が身に付けば、大人になっても歯磨きをする習慣は身に付いています。お口の健康を維持できる期間が長くなるのですから、子どものうちから予防歯科を行う方がお得といえます。
他にも食育、悪い習慣(爪を噛むなどの悪習癖)を無くすことも重要です。また、子どものうちに健診で、歯並びや口腔機能の発達をチェックし、早期に治療に介入できることで、大きくなってから治療するよりも経済的な負担が少なくて済む場合もあります。ご両親には、お子様の健やかに育つ将来を考えていただければと思います。

妊産婦の予防歯科

妊産婦の予防歯科をご存知ですか?妊婦さんを対象にした予防歯科のことで、お母さんに出産前後の歯の健康についての知識を身に着けてもらうことで、出産のリスクを減らし、口の健康を守ることを主眼に置いています。
妊娠中に気をつけたいことの一つとしてお口のケアがあります。近年、妊娠中の歯周病(妊娠性歯肉炎)は、早産および低体重児出産へのリスクが高まることがわかってきました。低体重児の場合、お子様のIQが下がること、ADHD(注意欠如・多動性障害)のリスクが高くなることが分かってきております。それはお子様の将来の経済的な収入にも影響するのではないかと考えられております。また、産後の栄養補給によって回復することが難しいので、そうならないように予防することが重要です。
妊娠性歯肉炎は妊娠中に増加する、女性ホルモンのエストロゲンが大きく関わっているといわれています。ホルモンバランスの乱れにより、歯ぐきに炎症が起こりやすい環境になります。炎症を起こした歯肉は出血しやすいです。歯周病原因菌のP.G.菌は血液を好み、血液を栄養に増殖します。妊娠中は唾液の量が減ることも後押ししています。歯周病が非常に進行しやすく、普段よりもリスクが上がることを知る必要があります。妊娠中期から後期にかけて女性ホルモンが増加するため、さらにリスクが高まります。出産とともに元には戻りますが、清潔な状態を保つことで炎症を抑えることができますので、プラークコントロールを心がけてください。歯周病は予防可能な疾患ですので、赤ちゃんのために確実な歯周病予防を行いましょう。
必要であれば出産前に虫歯や歯周病の治療をしてもらうとともに、食事を含めた正しい生活習慣を身に着けてもらうよう指導いたします。