メリット
- 周りの歯への負担が少ない。他の歯を削らなくて済む。
- 見た目は天然歯に近く、見映えもいい。
- 入れ歯とは違い、違和感が少なく、噛める。
- 発音が安定する。
- 生活の質が向上し、食生活が快適になる。
デメリット
- 外科手術になる。
- 保険外診療のため治療費が高額になる。
- 治療期間が長い。
- 天然歯に比べて感染症に弱い。インプラント周囲炎の進行は早い。
- 一生持つわけではない、寿命がある。(一般的に10∼15年メンテナンス、全身状態で前後する)
インプラント
インプラントとは、チタンや合成材料で作った人工歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込んでかみ合わせを再生する治療法です。近年は技術や材料の進化で、安定的な治療成績を残すようになり、アレルギーも少なく利用者が増えています。取り外しができる入れ歯や、両隣の歯を削って一塊の歯を入れるブリッジに比べてしっかり噛める、他の歯にかかる負担を軽くできる、隣の歯を削る必要がない、虫歯にならないなどのメリットがあります。一方で、インプラントが骨と結合するのを待たなければならないため治療期間が長くなる、手入れが不十分だと周囲から歯周病に感染することがあり、自費診療になります。また、顎が完全に発達していないお子様には適用できません。
治療の条件は、治療予定の場所に骨がしっかりとあること、糖尿病や高血圧など治療の妨げになるような持病がないことです。骨が足りないとインプラントを埋め込んでも安定しないため骨が足りない場合は、骨移植手術を行う必要があります。その場合、別途、費用が発生します。またインプラント治療は外科手術であるため、治療を受けるには全身の健康状態が良好である必要があり、持病(心疾患、糖尿病など)がある場合は施術が難しい場合があります。成長期のお子様には適していません。後は、咬合力が強い方はお勧めできません。
歯を失ってしまうと、噛めない、発音がしづらい、審美性に欠けるなどの問題が出てきます。治療としては、入れ歯やブリッジ、インプラントなどがあります。
保険診療の入れ歯やブリッジと、インプラントとの違いとしましては、
などが挙げられます。特に入れ歯が合わず不満がある場合や、奥歯を失った場合などオススメです。以前は、トラブルが多い印象がありましたが、技術や材料の進化で、安定的な治療成績を残すようになりました。保険診療の入れ歯やブリッジよりも機能改善は優れていると言えるでしょう。また、審美性に優れています。
まずは歯周病の検査、治療、全身状態に問題は無いか、CT検査による骨、神経の位置など解剖学的な問題の確認などを行います。諸問題をクリアすれば外科手術となります。術式には大きく2つに分けられ、1回法と2回法があります。
1回法と2回法をどう選ぶかは骨の状態により、骨の量と硬さに問題なければ1回法。2回法になります。
1回法はその名の通り1回手術する方法で、ワンピースインプラント。
2回法は2回手術する方法で、1回目はインプラント体を埋める部位の粘膜を切開して骨を露出させ、骨にインプラント体を埋め込みます。この時、インプラント体の骨に対する植立の程度を確認します。上部の穴にカバーを付けます。切開した粘膜を縫合し1回目の手術は終了です。基本的には、念のためインプラント体がしっかり骨と嵌合するまで待ちます。骨の量が少なく骨移植をした場合も同様に待ちます。2回目の手術はカバーの上の粘膜を切開し、カバーを除去。その後仮のアバットメントを連結します。粘膜が治癒したら本物のアバットメントを連結しその後は歯肉の状態を見つつ型採り、被せ物のセットとなります。1回目と2回目の間はインプラント体と骨が結合する治癒期間が必要で、3~5ヶ月が目安となります。
2回目の手術はカバーの上の粘膜を切開して、カバーを除去後仮のアバットメントを連結します。粘膜の治癒期間は、大体2~3週間が目安です。
治療後は、定期的なメンテナンスや毎日のケアが不十分であると、インプラント周囲炎になる恐れがあります。インプラント周囲炎は自然に治ることはないため、歯科医院で適切な処置が必要です。炎症が進行している場合は、インプラントの摘出や、突然抜け落ちてしまトラブルが考えられます。インプラント治療によってこれらのような問題が起きないよう、正確な診断と定期的なメンテナンスが必要です。
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