こんにちは。
かわの歯科院長河野 奨です。
当院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
私はこれまで大学院で生理学を学び、基礎研究の一端を垣間見てきました。
大学院で自ら口腔生理学教室にプロパーとして入学する人間は、相当に稀有な存在だったと思います。
卒後、一般開業医において歯科医師としての知識と技術を磨いてまいりました。
そうした経緯の中で、歯科の分野は、まだ明確な答えが出ていない領域が多く存在することを痛切に感じます。
例えば、歯科疾患の治療を大きく2つに分けるならば、「炎症」と「力」のコントロールに分けることができますが、この「力」のコントロール、特に咬合の中枢神経による制御機構に関して、ブラックボックスがまだ多く存在しています。
他には、「痛み」に関わる神経機構についても不明な点が多くあります。
その問題は、基礎研究者の間でも問題視されていましたし、臨床家として現場に立つ今、切実にそれらの問題に直面しています。
この問題の根底にあり解決の糸口を見いだせる分野が生理学なのです。
ところが、歯科医師のキャリアは一般的に、研究一筋、臨床一筋(こちらが大半)が多く、両方に理解を示せる歯科医師は少ないでしょう。そこに昨今の分子生物学の隆盛を鑑みると、更に生理学に関わる人材は少ないのが現状です。
大学を離れた私に、臨床家としてどこまで未解決問題に挑戦できるかは分かりませんが、自己研鑽の末に少しでも明らかできることがあれば、社会貢献になると信じております。
問題は歯科医療のみの話だけではありません。日本が抱える社会問題にも目を向けております。例えば、少子高齢化問題です。団塊の世代が高齢者となり、10年もすれば、団塊のジュニア世代が高齢者層に突入します。一方で、合計特殊出生率は1.36(2019)であり、今後、日本の総人口が減少することは明白なのです。 では、我々の歯科医院で何ができるのか?
高齢の方には、歯科医療を通じて、未病の段階からアプローチしてオーラルフレイルを予防し、介護にならず健康でいられる時間を延ばすことができるのです。
さらに、小児歯科に力を入れ、健康な口腔を育てるといった、育児がしやすい環境を整えることができると考えています。
また、壮年期においては治療も重要ですが、高齢になるに従って、口腔内の崩壊は進行します。それを食い止めるため、予防歯科により一層、重きを置いております。
かわの歯科では、患者さん一人ひとりに最善・最良と考えられる治療計画を立案し、治療内容とその結果を説明します。また、治療後もお口の健康を守るため、メインテナンスを提案させていただきます。
さらに、かわの歯科では、患者さんに最高の治療が提供できるように歯科医療に関して日々研鑽してまいります。
かわの歯科院長
河野 奨(かわの つとむ)